2022年2月12日土曜日

砕米麹の完成、いわゆる「胴割米オンリー」で麹を作る

 胴割米、農家さんにすれば出来て欲しくない不良品かもしれませんが、そうもいかないようです。ご飯に炊いてもデンプンが出てしまい思わしくありません。

家畜や鳥の餌にする、畑の肥やしにする、利用方法はいろいろあるかもしれませんが、せっかくの農作物ですので美味しく食べる活かし方ができればいいなぁと思います。

砕米麹(さいまい・こうじ)への道

あえて砕いたわけではありません、あるかたから聞くと、昔は「りっせんした」と呼んだそうです。ふるった際にメッシュの下に落ちたものだけを集めたものです。
今回、知り合いの農家さんから、実験的に分けていただきました。

蒸し上がりです。

これは、生米の状態でふるって落ちた細かい糠です。

室入れ後24H、一回目の手入れの様子。麹菌は回りましたが、破精落ち(はぜおち)が全形の米よりも目立ちます。丁寧にほぐして再度室入れします。

翌日、出麹。表面に幾分の破精落ちはありますが、全体的には使える良い出来だと思います。



サスティナブルに

胴割米によって原材料費は下がるかもしれませんが、麹作りの特徴として、手間と観察や数回の手入れ、多少の設備や時間はかかります。
「捨ててしまうなら」と思えば、甘酒や漬け物、塩麹と思う存分使えるので収穫は大きいです。
「どのように循環させたらより幸せ?」そう考えると夢が広がりますね。

最近の記事

「SDGsで御用納め」Lunch of the future!!